空景色

2005年の11月、中国国家環境保護総局の中国環境計画研究員である王金南氏が、北京で開かれた大気汚染に関する国際シンポジウムの席でこんなお話しをしたそうです。

・・・中国では大気汚染によって年間40万人が命を落としている―― と。。。

この数字は中国の全人口の0.4%に当たり、日本における自動車乗車中の自動車事故死亡率とほぼ同率だそうです。

また本年7月13日、中国国営通信・新華社は昨年11月に人口統計関連機関の資料を引用し、「中国では毎年平均2千万人の新生児が生まれるが、そのうち80万~120万人、出生数の3~5%が障害を持って生まれてくる」と報道しました。

このことは同時に障害児出生率の世界ワースト1位を示しています。

この写真は本年6月23日、中国の、とある都市で撮影した画像です。決して朝靄でもなく、近くで火事があった訳でもありません。このように辺りはすっかりスモッグで覆われ、100メートル先は見えない状況が1日中ずっと続いているのです。


これを対岸の火事と看過ごす事が出来ましょうか?

1番怖い事はこの現状に慣れてしまっている市民の方々です。この現状が大変だという事に気付いておられない、またこの現実が当たり前だと思って普通に生活されています。

高度成長真っ只中の中国。しかも人口が半端じゃなく多い国。汚染のスピードは他国の比ではなく加速しております。

どうぞこの現状に1日も早く気付き、官民あげて改善されるよう切に願うと同時に、エコアールとして何が出来るか?隣国の日本人として何が出来るか?を考え行動しなければいけないと思ってます。

なぜなら、ここ日本でも高度成長期に同様の環境問題が発生し、多くの犠牲を払った経験があります。その事実を知っている我々が、隣国だから関係ないとは言ってられません。

一説によりますと、10年後の中国では1千万台~1200万台近くの廃車が1年間に排出されるとのことです。この数実に日本市場の3倍弱の数字となります。

どんな人だって緑豊かな、心豊かな生活を送りたいと願っているはず。今や企業と環境は切り離して語る事は出来ません。儲け主義のみで自分さえ良けりゃ何でもいい的な企業は必ず淘汰されるでしょう。

理想と現実は違うかも知れません。我々中小企業はそんなこと言っている場合じゃないかも知れません。しかし、理想なきところに現実もないし、夢や大志がないところに努力とか成功は生まれないと思います。

混沌とした世の中だからこそ、芯を一つピシッと通して行きたいものです。

ぶれない事業のコアをしっかり生成し、お客様のため、そして大きくは地球の為に今日もエコアールはがんばります。

空景色”への 0 件のコメント

  1. 石井社長様へ

    中国で事業展開される予定でしょうか?
    いろんな意味で、先を見つめて行動されておられる社長は、素晴らしいです。
    3枚目の写真は、社長のお庭でしょうか?

    「理想なきところに現実もないし、夢や大志がないところに努力とか成功は生まれない」このフレーズ、頂きました。
    明日の朝礼で使わせて頂きます。
    お会いできる日を楽しみにしております。

  2. 石井社長殿、こんばんわ、須藤元気です

    中国の先を見据えた戦略、お見事、いつかは、長者番付けですな
    中国の自動車動向、人口増加、習慣、文化、さまざま
    しかし、意を反して大気汚染で年間40万人の方がなくなる

    まず行うことは、安全安心という土俵に中国の環境をのせるということです
    そして、そこで戦う。失礼、もはや戦う必要はないでしょう

    一人の男が、隣国の未来を熱く想う
    まさに熱い男ですな

    男が男に惚れる
    己がこの世に何のために生を受けたのか
    今、理解したでござる

    石井社長殿、誠に申し訳ありませんが、約束の一献は、延期とさせてください
    私、須藤元気は、一足先に中国へ飛び活路を開きたいと思う

    小泉さんとも一献交わしたかったが中国の未来、世界の未来を
    共に切り拓きましょうぞ

    須藤 元気より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です