現実

先日被災地に行って参りました。テレビで見るのと実際自分の目で見るのでは雲泥の差で、本当に大変な状況が目の前に広がっていました。規模がとにかく甚大で、復興への道のりは遠く険しい事を痛感し、自然の力の前では人間の力など本当に無力なんだという事を実感しました。

一ヶ月も経過したのにまだこの状況なのか・・・正直心が沈みました。至るところに広がる瓦礫の山、被災車両がまるでつぶれた空き缶のようにゴロゴロと転がっている街並み、つぶれた家屋に工場、ゆがんだ道路、動かない信号、曲がったまんまの電柱・・・

それでも多くの人達が、現実の厳しさを受け入れながらも明日を信じ(復活)に向けがんばっている姿を見て、我々も出来る事をしっかりやらせて頂き、被災車両の撤去という形で復興の一助を担わせて頂こうと、社員と共に心に決めました。

地元スポーツ店阿部社長考案 がんばろう日本のノボリ旗

多くの地元の企業がその趣旨に賛同し、掲げています。

日はまた昇ります。朝の来ない夜はありません。出口のないトンネルはありません。しかし、現状では本災害を受け、多くの企業が甚大な被害を受けています。これは被災地に限らず、被災地以外でもその影響は計り知れません。今後さらにこの状況は悪化すると予測されています。

しかし、夜明け前が一番暗いんです。ここは性根を据えどっしりと構えて、長く厳しい戦いに臨んて行く覚悟が必要です。でも、ただやみくもに戦ってもそれは体力を消耗するばかりです。こんな時だからこそ、しっかりじっくり戦術を考え、経営資源を最大に有効活用出来る戦略が必要です。

自宅近所の朝日を浴びている桜の木です。

今年も満開の花々で、近隣の人達に安らぎと微笑みを提供しました。

桜の花言葉は(精神美)です。まさに今、この時にぴったりの言葉だと思っています。今こそ我々日本人の心、魂を一つにしてこの難局を乗り切って行く時です。また日本に住む多くの外国人の方と手を取り合いさらに協力して行く時です。そしていつの日か、あの時は大変だったよねって、笑ってみんなで話しが出来る日が来ることを信じ、共に前進して行きましょう。

かつての明治維新の偉人たちのように、我々もこの震災を乗り切り、新たな時代、新たな社会への架け橋となるべく、さらなる知恵と行動力を発揮して参りましょう!みんながんばろう!

雨ニモマケズ、風ニモマケズ
詩人 宮沢賢治

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